よみがえる第一次大極殿院|平城跡歴史公園

木の工匠

伐採〜木材検査

大極門復原に用いられた木材は、主に紀伊山脈の檜です。木の成長が抑えられる秋から冬に伐採し、木材業者が原木市場で調達し、原木を製材し、倉庫で自然乾燥させます。その後、発注者による木材検査を行い、品質を確認の上、使用する木材を決めます。木材検査で合格した木材は、工事現場の木材保管庫に搬入され、自然乾燥と粗取りを繰り返し、ゆっくりと含有率を下げていきます。伐採からここまでの工程で2〜3年の時間を要します。
木材の目利きとして、木材調達を担った工匠にお話をうかがいました。

伐採〜木材検査
伐採〜木材検査
伐採〜木材検査

木材の加工・組立

大極門復原は伝統技法の継承にも大きな役割を果たしています。奈良時代に近い建築技法をめざすため、大工道具も古代から伝えられている道具を使用しています。反りを持った軒の納まりや丸材の接合は複雑で、墨付け通りに正確に手で刻むのが工匠の技の見せどころです。また、伝統建築でも釘を使いますが、基本的には「継手・仕口」とよぶ木を組む技が大きな比重を占めます。初重から二重、大屋根への組立は、高い技能を必要とする宮大工の技です。
木材の加工と組立を担った工匠にお話をうかがいました。

木材の加工・組立
木材の加工・組立
木材の加工・組立
木材の加工・組立