平城宮跡歴史公園のエリア紹介
第一次大極殿院 南門~2019年度から公開中
調査研究に基づく外観を復原するため、2011年(平成23年)「第一次大極殿院建造物復原整備計画」が策定され、「築地回廊」、「南門」、「東西楼」、「内庭広場」を順次整備していくことが決定しました。これらの復原工事は長期にわたるため、工事現場を公開しながら、現在まで伝承される伝統技術の素晴らしさを広く発信しています。
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第一次大極殿院の南門(手前中央)

北側からみた第一次大極殿院と大極殿

2018年度の南門復原工事の状況
巨大クレーンを使って、南門の素屋根工事を実施しました。加工原寸場では、実寸法で図面を描く「原寸図」を作表して、これをもとに木材の粗取りや乾燥・保管などを実施しています。

素屋根工事前の状況

巨大クレーンを使った素屋根工事

素屋根工事の様子

木材の乾燥・保管

木材の乾燥・保管

ベニヤに1/1実寸法で図面を描く
2019年度以降の工事概要
- 2019年度:木材加工、初重組立(軒廻り地垂木まで)、塗装工事(中塗)
- 2020年度:二重組立(軒廻り飛檐垂木まで)、小屋組、初重(軒廻り飛檐垂木まで)、二重高欄・建具工事、瓦工事、左官工事、塗装工事
- 2021年度:塗装工事、左官工事、錺金物工事
- 2022年春に完成予定
「南門」の復原工事を公開(2019年度~)
建築中に建造物を雨風から守る「素屋根」を組み立て、素屋根に隣接する「南門復原工事見学デッキ」を設置しています。見学デッキから少しずつ進んでいく工事の各段階を間近に見ることができます。工事は伝統工法で柱や梁を組み上げていく匠の技や、古代の工法にのっとった左官や瓦葺きなどのようすが見学でき、復原工事期間中だけの特別公開となります。
完成後には平城宮の壮大・壮麗・荘厳さを体感しながら、朱雀大路から朱雀門を通って、平城宮へ、さらに南門を通ってその正面に大極殿を仰ぐという、往時の人々と同じ道筋をたどることができます。

素屋根南側に巨大なカラーイラストと見学デッキを整備します
伝統工法による復原イメージ(第一次大極殿院)






